眼から鱗の視点。自分が会社経営者でありながら、国の“財務”をP/LやC/F的にしか見ていなかった。
ま、実際、P/L状の見栄えを重視するプレッシャーが遍在しているのも実情だが。
国の財政運営をB/S的に見ていくと、“含み益”の端緒が見えてくる。
ポテンシャルな価値を見いだす視点と、それを発見したら、いかにそれを実体的な価値物としていくかが、重要になる。
筆者が繰り返し断っているように、東京都心の一等地である皇居を不動産として売買すると……といった“非現実的”なことではなく、郵政IPOや大量に存在する国家用地や施設などは、流動化(交換価値化)を図ることは戦略的に重要なはず。
政治や国家運営にもの申す材料というよりは、“視点を変えるといろいろ重要なものが見えてくる”という学びとして、記憶したい。