下のヘタな写真は、会社の仕事机にあるペン立てである(笑)。
なんの変哲もない物体である。
最近、そのペン立てにあまりに多くのペン(その他)が刺さっていることに気づいた。
よく考えれば自明のことだが、ペン立て(ペントレーでも良いのだが)とは、迅速にペンを使うための道具だ。
迅速さが必要だから、あえて引き出しではなく、机上に位置する。つまり、筆記具のラウンチャー(発射機)である。
ところが、肥え太ってたくさんの筆記具その他が刺さっている図は、筆記具その他の「収納具」でしかない。
使うためではなく、格納する道具。したがって、単位容積当たりたくさんの筆記具を収納することに価値を発揮してしまっている。
道具というものは、なぜかそのような自ずから性格の変化を遂げていくものだ。
利用する者には、その変化になかなか自覚的になれない。
難しいリクツはともかくとして、あるとき、たくさんの筆記具は、むしろ多用する筆記具を迅速に取り出すことを阻害していると気づいた。
こんな簡単な発見でさえ、なにかのきっかけがなければ得られないとは!
そこで、最近ではほとんど使わなくなった各色のマーカーや、各種シャーペン、タブレットPC用デジタイザペン、消しゴムなどはコールドスペースへと移動。
代わって、掲記した写真のように、メモ用の青ペン、それを消し込む赤ペン。そして、はさみ(これって包装を切るなどで案外多用するのだ)。それに、ホチキスのリムーバー(私の場合、紙書類はScanSnapで即スキャンが習慣になので、リムーバーも多用する道具だ)などに、いまや絞り込まれた。
視界内に位置するものの情報は、絞り込んだほうがいい。
もっと整理を。そして、ノイズの排除を。
最近の、私のワークスタイルはこんな方向へと向かっている。