ITmedia Newsの記事より。
私の記憶では、驚くほど長く、オーナー経営体制の延長で収支脆弱な同社を公開会社として維持してきた。
このような経営「体制」の維持は、基本的に同社の製品の寡占的強み、もしくは同社の当市場における圧倒的な知名度などが(潜在的な株主価値として)なくては成り立たない。
今回の資本提携の背景には、その「圧倒的知名度」と業績の実態に乖離が進行したことと受け取れる。
が、時価総額100億円は、まだまだ同社の「圧倒的知名度」や強みが高く評価された証左でもある。
そうでなければ、経営トップに変更がないことの説明がつきにくい。つまり良き理解者を資本パートナーとして得たということになる。キーエンス社が同社を経営ポートフォリオに取り込む意義は、正直よくわからない。
良きにつけ悪しきにつけ、一太郎・ATOKファミリーの市場評価は定まっている。
今回の時価総額における、影の決定要因はxfy製品だ。これが今後も維持されるのかどうか。
キーエンス社がxfyにジャストシステム社の価値を見たのだとすると、今後のテコ入れ策に興味をそそられる。