やや旧聞に属するが、@ITの記事で「モバイルWebアクセスでもiPhoneが好調」とのことだ。
モバイルWebアクセスでもiPhoneが好調 − @IT via kwout
情報出典は、モバイル系の広告配信ASPベンダーAdMob社による。
iPhoneが凌駕しているのは、従来のPalm、Windows Mobile、Symbian、そしてご存知Black Berryらの市場。
また、下記のような情報も見つけた。
注目するのは、ショッピングや旅行関連情報集などでのiPhoneユーザーのアクティブぶりだ。
十分な情報素材を揃えているわけではなく、仮説上の物言いになるが、iPhoneは確かに“スマートフォン”市場に画期をなした。
そのポイントは、iPhoneを待って、はじめてスマートフォンユーザーは、フル機能のWebブラウジングが可能になったのではないか、ということ。あるいは、PCのWebブラウジングを超えてアクティブに使えるWebブラウジング機能を得たのではないかということ。
私自身は、iPhoneへ乗り換えるのに先駆け、Windows Mobile機器を数世代利用した経緯があるが、それらにフル機能なWebブラウジング体験を求める気はなかった。
メールと部分的なWebブラウジング、そしてOffice互換の機能などを、PCの補完用との位置づけあえて欲を発揮せずに利用していたにほかならない。
iPhoneはそうではない。
むろん、iPhone最適化されたWebサイトも多くあるが、そうでない一般的なサイトをブラウジングすることも苦ではないのだ。
限られた表示面積のディスプレイしか持たないが、タッチ技術とスムーズな拡大・縮小が可能なWeb Kitによるレンダリング能力とが相まって、PCによるWebアクセスに拮抗するユーザー体験を得られているのではないか。
このようなユーザー体験に劣るWindows Mobileその他では、依然として、スマートフォンを、PC利用の補完として位置づけ、メーラ、Office連携機能、その他に重心を置いているようだ。
というわけで、iPhoneはスマートフォン市場にパラダイム転換をもたらせた。今後はAndroidとの闘いにも大いに関心を持たざるを得ない。より一層進化を遂げることで、スマートフォンはPCを凌駕するWebブラウジング環境となり得るのではないか。