今日、母が息を引き取った。
癌の末期と診断されて、ほぼ3カ月。
よく耐えてここまできたねと言うべきか。
あるいは、もっともっとがんばり抜くべきだったと言うべきか。
人の死。その事実を受け入れるには、人それぞれの歩みがある。
キューブラー=ロスの「受容モデル」のように、人は物語の中を生き、そして物語を受け入れて死ぬ。
大事なことは、その受容へと至る歩みは、人それぞれだということ。
ゆったりだったり、早足だったりとする。
死ぬ本人も、そしてそれを見送る人にも、歩みの違いはあるにせよ、死の受け入れが進行するのだと思う。
ロスの死の受容に至る物語が、双方に流れているのだ。
家族との間に言葉が消えてしまって約2週間。それが彼女にとって本格的な受容の到来だったのか。