急に気になりログを確認すると、私が初めてTwitterのアカウントを作成、つぶやきをしたのが昨年の6月22日ということがわかった。
ほぼ正確に1年前のことだ。
その間、途中経過的にTwに取り組んで感心したこと、気づいたことなどを何回か書いてきた(例えば「“メディア”の原初の姿——twitterを使って4か月の感想記」など)。
今回は、12か月続けてみての、改めての記録と感想の走り書きである。
動機について確認しておく。
Twを始めたことに何かの目算があったわけではない。
エラそうな書き方で恐縮だが、流行っているものには視線を送っておくというのが、自分の仕事上必要なこと。ましてやIT、インターネットがらみであればなおさらだ。
そんな意味で、1年前のこの時期、もはや知らないでは恥ずかしい、もしくは気になって仕方ない段階に、Twは入っていたのである。
というわけで、いやなことが起きればすぐにでも店を畳むつもりの、トライアル開始だった。
1年経って、「フォローしている」は72人、「フォローされている」が707人。
作った「リスト」は14個。この中にはそれぞれ複数アカウントを登録している。
したがって、重複はあったとしても、実際にフォローしている人々は百数十人は下らないだろう。当初考えたよりずいぶん交流が広がった気分である。
さて、Twについては、あまりに多くの“論”が出ている。いまさらそれに付け加えたいことがあるわけではない。
以下に単純な感想だけ述べるにとどめたい。
- 書物や雑誌などでオピニオンをなす人々とはやや異なる“Tw的オピニオンリーダー”が存在する。彼らが情報ハブとなり、従来接点のなかったヒトとヒトとを結びつける働きをなしている
- 言い換えれば、見知らぬ情報を運んできてくれるか、あるいは、見知らぬ重要人物を紹介してくれるか、これが“Tw的オピニオンリーダー”の要件と、いまは感じる
- もちろん、自らのTw投稿を通して交流を深めることができる。また、従来からの知人であった彼(や彼女)がいま考えていうること、その生活スタイルなどが、Twを通じて初めてうかがい知ることができるようになったりする
- 「リスト」を自覚的にメンテするなどすれば、従来、RSSリーダーの役割だった、関心分野における情報フローの整理とモレのない獲得を、Twは代替し得る
- Twの魅力はなんと言っても、情報そのものというより、それにひも付いたヒトに対する関心を満足させるという点だろう
- 前述したが、“RT名人”がハブとなり、あるテーマへの関心の広がりと接点が作り出される。別の言い方をすれば、情報(話題)が拡声されるハブ機能がTwには存在する
- 上記のように、拡声する機能に優れるTwだが、関心事を絞り込む、不要情報を排除するなどの絞り込み方向での機能は乏しい。「フォロー」しすぎては情報を読み漏らす。「リスト」に(テーマごとに)を整理したつもりが、話題は容易にその整理から遊離してしまう……など
以前も触れたことだが、Twをスタートした時期は、親しい知人や社員などがすぐにフォローをしてくれて「フォローされている」人数は伸びた。
とにもかくにも、「フォローされている」が700人を超えるとは、自分でもびっくりの状況だ。
- 上述のように、不要情報をカット、もしくは絞り込みをするなどターゲティング化の指向性が低い(たとえば、技術的な知識解説投稿を期待してフォローした人が、その多くの投稿で、食事や遊びの話題を書き綴っているとすると…)
- 整理を伴わない「フォロー」を繰り返していると、ある水準(それは、一般に「フォローしている」ヒトが100を超えるような状況)を越えると、情報を十分に読みこなすことができなくなる
- 参加の仕組み
- ターゲティング化の仕組み
- 情報エコシステムの仕組み