この週末に小旅行をした。
当然プライベートな行動なのだが、PCを持ち歩くとなると、それは仕事と無関係とは言えなくなる。
少しでも仕事関係のドキュメントを格納していれば、それは情報漏洩、もしくは漏洩に結びつくリスクが生じる。
また、今回は触れないが、ローカルにアドレス帳などを備えたメーラを使っていれば、PCが盗難に遭った場合などは、そのまま個人情報の漏洩ともなりねない。
大変に重要なソフトウェアによる情報漏洩対策(別に機会に論じたい)に加えて、出先でのPCの物理的な盗難防止策には神経を使わざるを得ない。
今回は、この旅行でも活躍したPC盗難対策用ツールを紹介したい。
自身の例からも、「セキュリティスロットに挿して鍵をかけ、PCの盗難リスクに対処する」って、関心の無かった人にはその具体的な仕組みが想像しにくいだろと思うので、写真入りで紹介する。
まず基本は、ホテル客室などに備え付けつけの金庫に、PCを保管するのがベストであることは言うまでもない。
ただし、当然ながら出し入れが煩わしい。それに、操作をしながらちょっとだけ離席したいといったことも、よく起きるだろう。
そんな際には、金庫への保管などより現実性がありかなり信頼できる物理的な対策が、今回紹介するPCセキュリティワイヤーだ(正しい“一般名称”がないようだ)。
私が最近購入して重宝しているのが、上記バッファロー製の商品。
今回の小旅行にも持参した。
製品は4桁の暗証番号をセットできる鍵と金属製のワイヤーが一体化したもの。鍵の暗唱番号を合わせレバーを引きながらPCのセキュリティスロットに差し込む。レバーを戻せばスロットから外せなくなる。
ワイヤーは約2m。先が輪状になっているので、自在にさまざまな柱に巻き付かせることができる。
私が持参したPCはMacBook。左端の写真のように、各種インターフェースを有するが、その右端がセキュリティスロット。左から2番目の写真でわかるようにヘッドフォン端子の隣に位置する。
写真の右2つは利用している状態だ。あまり煩わしくないので、そのままPCで作業をすることもできるのがメリット。
セキュリティスロットにはどうやって固定できるのか。
鍵の4桁暗証番号を合わせて、側面にあるレバーを引くと、スロット内に差し込むフック先端が縮まり差し込めるようになる(写真左)。レバーを戻すとフック先端が広がる。差し込んだ状態から引き抜くことができなくなる。
時間や道具があれば4.5mm径のワイヤーを切断したり、鍵を壊したりもできなくはない。
しかし、心理的には盗難を抑止する効果は高いと思う。嵩張ったり重くもないので旅行などに持参するのには抵抗感がない。便利なセキュリティ対策ツールとして推奨できる。