思わず「合掌!」と、口に出して言いたくなったので、取り上げておく。
遠ざかってずい分になるが、ザウルスは、私を夢中にさせた電子デバイスの走りだ。
少し補正すると、まずザウルスに先立つPDA元祖的製品、まさに「電子手帳」のシャープ電子手帳 PA-8500があった。
スロットに挿す電子辞書カードを購入した記憶がある。
そしてザウルス時代がやってきた。
ザウルスの全般的情報については、Wikipediaがずい分詳しい。
これらで記憶を再構成すると、私が所有していたのは「液晶ペンコム」PI-3000およびPI-4500辺りのようだ。
後者では、純正外付けモデムが売られ、FAXやパソコン通信を利用できるようになったと記憶する。
PDAの草分け「ザウルス」生産停止、高機能携帯に押され : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) via kwout
PI-3000は1993年という記述がある。それは、あるIT系の出版社に務めている時期に当たっている。
最初はソフトウェア製品のマーケティングで、その後は、同社で編集部門でPC関連の月刊誌などに携わるようになった。
この時期は、Windowsの急激な普及で、各種のソフトウェアやデバイスが進化していた。
ザウルスのPC連携機能が徐々に食い足りなくなる一方、たびたびの米国出張で見かけていたPalm Pilotに関心が傾く。
むろん、ザウルスに比べれば、日本語手書き認識能力では遙かに劣るPalmだったが、クレードルにおいてボタンを押せばPCとのデータ同期が完成する、スタイラスペンによる手軽なグラフィティ(手書き認識)が圧倒的にスマートで、その後、数代にわたるPalm信徒へとくら替えすることになった……。
いやあ、このように改めて振り返ると、
- シャープ(電子手帳→ザウルス)
- スリーコム(Palm)
- IBM(Palm)
- ソニー(Palm)……
- hp(Windows Mobile)
- イーモバイル(Windows Mobile)
- そして! アップル(iPhone)
とまあ、途中にブランクはあるものの、けっこうなガジェット好きである自分を再認識。
思えば遠くまで来たものだ。
まだまだ続くだろうこの悪癖の、出発点に存在するシャープ製電子手帳とザウルス。
改めて黙祷を捧げよう。