米国マーケターが基準とするマーケティングの成功基準

ブログAd Innovatorの記事から。
原典は、調査会社eMarketerの「How Do You Measure Success?」という記事。
米国の約2/3の企業が、マーケティング上の成功尺度を持って運用しているのだという。

面倒がらずに、チャート化された指標を上位より掲記してみよう。

1. 顧客獲得数……実際に、顧客を獲得した（購入、その他）数を指しているのだろう。
2. リード獲得数……見込客、もしくは営業対象者の獲得数のことだろう。
3. 売上増分額……キャンペーン実施前後で、どのくらい売上が増えたのかということだろう。
4. （ぐっと比率が落ちて）既存顧客における売上増分額……現在保有している顧客へ働きかけ、獲得した売上増分を見るらしい。
5. （量的な）認知度上昇……一定の基準を設けて、認知の増分を測るのだろう。
6. 既存顧客維持数……通常、一定割合で生じるだろう顧客の離散を抑え、維持した数を測るのだろう。
7. ……
   

とこんな構成だ。比率（パーセンテージ）からすると、上位3指標が重要ということになる。
マーケティングに求めるものが、計測可能なものと扱われていることに注意したい。

逆に、下位になってくると「認知度上昇」や「既存顧客維持数」と、いかにも従来からのマス広告的な指標が登場する。しかしそれも、いかに計量的に確認するのかという指向性が見える。

ちなみに、ここでマーケター達の念頭にある「マーケティング」基盤は、

1. （自社の）コーポレートサイト
2. ソーシャルメディア
3. （自社向けに）特製のコンテンツやサイト
4. リアルに（見込み客と）対面するイベントなど
5. ホワイトペーパー等

となっており、純然としたWebメディアへの広告出稿は、紙媒体と同率の低位に置かれている（上記「How Do You…」参照）。
マーケティングの成功尺度を運用するような企業やマーケターの考えは、従来の“広告宣伝”活動の枠組みを踏み越えているのだと理解すべきなのだ。

Ad Innovator via kwout